2014年10月03日

お腹に鍼(はり)をする理由 〜内臓調整の必要性〜

患者さんから受ける質問で多いのがなぜお腹に鍼(はり)をするのか?というのがあります。肩こり、腰痛などでももちろん、手首の痛みや膝の痛みでもお腹に鍼をします。なぜ一見関係のなさそうなお腹に鍼をするのでしょうか?

その理由は、お腹は体の根っこになるからです。

例えばある部位をけがした場合、そこを修復するには材料が必要になります。その材料はどこからやってくるかというと、それは食べ物です。
口から入った食べ物は胃で分解され小腸で吸収されます。その栄養素は肝臓にて材料へと合成され、心臓のポンプ作用によって全身へ送り出され、必要なところへ届けられます。

このようにけがが治る過程には、見えないところで内臓が活躍しています。その内臓の働きを鍼で助けてあげることによって治りが早くなる効果が期待できます。

また見えないところで内臓が活躍しているということは、同時に知らず知らずの内に内臓も疲労しているということです。その内臓の疲れは体の不調としてあらわれます。肩こりや腰痛なども内臓の疲れが影響していることがあります。

症状を改善する際にはただつらいところだけに施術するのではなく、体の内側から整えていく必要があるのです。

お腹に鍼をする理由(その2)
posted by 続木はり院 at 20:59| 治療について