2014年12月05日

肺の働き

「肺は気を主る」といわれ、呼吸によって大気中の清らかな気(清気)を体に取り込み、体内をめぐって汚れた気(濁気)を排出します。そして脾の作用により吸収された栄養素(精気、穀気)と清気を全身に循環させます。

また「肺は皮毛を主る」といわれ、皮膚と関係が深いとされています。そのため湿疹やアトピー性皮膚炎などの皮膚疾患は肺の変調ととらえます。

現代ではかぜの原因はウイルスや細菌の感染によるものだと解明されていますが、古代では顕微鏡もなかったため、その存在を確認することができませんでした。そのためその原因は邪気の侵入であると考え、邪気は皮膚表面から次第に奥深くまで入り込むと考えたのです。

ですからかぜの諸症状(咳、鼻炎、のどの痛みなど)には皮膚と関係が深いことから肺に関係するツボを選択します。他に花粉症や、ぜんそくなども肺の変調となります。

昔から行われていた乾布摩擦には皮膚をきたえて肺を丈夫にすることにより、かぜをひきにくくする効果があります。このように現代の日本人にも東洋医学は意外と身近なところにあるのです。

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posted by 続木はり院 at 21:29| 東洋医学