2015年05月12日

タバコが身体に与える影響

タバコの喫煙による肺がんのリスクはよく知られていますが、他にも動脈硬化、高血圧、脳卒中、心筋梗塞や狭心症などの原因となります。今回はタバコが身体に与える影響について解説したいと思います。

タバコの中にはニコチンが含まれていますが、ニコチンは交感神経、副交感神経をともに刺激します。両者の働きは相反するものなので、各臓器がどういう作用を示すかはその臓器で交感神経と副交感神経のどちらが優勢かで決まります。
またニコチンにより副腎髄質から交感神経と似た作用をもつアドレナリンが大量に放出されます。

こうして交感神経の興奮とアドレナリンの作用によって血管は収縮し、血圧が上昇して心拍数が増加します。一方副交感神経の作用で消化管の運動は活発になり、消化液も増えて下痢を引き起こすことがあります。

この中で特に問題となるのは血管収縮作用で、喫煙をすると少し頭がボヤッとすることがあります。これは血管が収縮したことで脳への血流が低下していると考えられています。いわば軽い失神をしているのと同じ状態です。一服による血流不足で数10個ぐらいの神経細胞が死んでいると考えている研究者もいます。

またニコチンにより放出されるアドレナリンは闘争ホルモンとも呼ばれ、この影響で体は常に緊張し、戦闘態勢に入ったままで、いつもストレスがかかった状態になります。

このようにタバコはまさに百害あって一利なしと言えます。また副流煙によりまわりの家族やお子様にまで悪影響を与えてしまいます。できるものなら禁煙するのが一番ですね。

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posted by 続木はり院 at 21:30| 健康情報