まずコルセットの役割ですが、腹圧を高めることによって姿勢を保持します。そのことによって腰痛を軽減し、さらに安心感も与えてくれます。
ちなみに腹圧とは、お腹まわりの筋肉(腹筋や横隔膜など)が作り出す圧力のことで、この力によって背骨を支えます。さらに腹圧の上昇は椎間板にかかる負担も軽減させます。コルセットはこの腹圧を高めるのが狙いなわけです。
本来自分の筋肉の力で作り出す腹圧ですが、コルセットばかりに頼っていると筋肉を使う機会が減るのでどんどん筋力が低下していきます。するとコルセットをはずしたときに筋肉が弱っているので自分の筋肉で背骨を支えることができず、腰痛が悪化、慢性化してしまうという事態を招きます。
ですからコルセットを使用するのは急性期で痛みが強いときや、仕事などで腰を使うときなどに限定したほうがいいでしょう。
このような理由から、腰痛の予防には腹筋、背筋を強くすることが効果的だということが分かると思います。私がおすすめする運動は正しい姿勢(背すじを伸ばして胸をはって)で行うウォーキングです。意識して正しい姿勢を保つだけで腹筋・背筋は鍛えられます。
それでも腰痛がなかなか改善しない場合は早めに治療を受けましょう。特にはり治療は腰痛には効果抜群なのでおすすめです。
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