2015年05月26日

治療後のだるさについて

鍼灸治療を受けた日は、特に慣れていない方などではだるくなることがあります。なぜだるくなるかというと、はりの刺激によって血液の循環がよくなり、代謝がよくなります。またホルモンバランスや自律神経の働きが整えられるなど、身体の中で変化が起きています。

簡単に言うと、エネルギーが身体の修復に使われるためにだるさが表れるのです。そのため不調の度合いが大きい方ほどだるさが強くなる可能性があります。

はり治療を何回か受けたことのある方や、単純な筋肉の疲労による腰痛や肩こりの治療では、治療後のだるさは感じないことが多いです。また体格のがっちりした方などはあまりだるくならず、反対に細身の方や女性ではだるくなることが多いようです。

そのため治療後は激しい運動などは避け、安静にすることをおすすめしています。ある程度慣れている方で特にだるさを感じない場合は普段どおりの生活で大丈夫です。
ただだるさがないとはいえ身体の中では修復作業が行われています。ですから治療当日は仕事などの用事がないかぎりのんびりと過ごして頂いたほうが回復が早いと実感しております。

鍼灸とは病気を直接やっつけるのではなく、病気と闘う力(自然治癒力)をつける、もしくは身体が元気になるスイッチをONにするようなものですので、治療を受けたあとからゆっくりと回復が始まると思ってください。治療後にあらわれるだるさは体から休息を求めるメッセージなのかもしれません。

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タグ:鍼灸 はり
posted by 続木はり院 at 21:15| 治療について