2016年11月02日

東洋医学の流派

前回新しい教科書が中医学になったと書きました。中医学は東洋医学の流派の1つですが、今回はその流派について説明したいと思います。

まずなぜ同じ東洋医学に複数の流派が存在するのか?東洋医学の原典の1つに黄帝内経というものがあり、およそ2千年前に成立したものとされています。その内容は当時の言葉で書き記されていまして、みなさんも学生時代に古典の授業で勉強した漢文で書かれています。
黄帝内経

原文を書き下し文にして、それをさらに現代語訳にしてと苦労した記憶があると思いますが、まず書き下し文にするレ点の位置をどうするか、現代語訳にする際の当時と現代との環境やものの考え方の違いにより、出来上がる訳は大きく違ってきます。その違いがそのまま流派の考え方の違いとなります。

冒頭の中医学はその考え方の1つで、1950年頃から中国において構築されてきたもので、古代の書物をベースにしつつも現代医学の内容も織り交ぜており、純粋な古典の内容とは異なることから現代中医学と呼ぶ人もいます。
世界的にはこの中医学がスタンダードになっており、書店に並んでいる東洋医学に関する本もほとんどが中医学になっています。

当院の治療のベースとなっているのは日本で構築された経絡治療というもので中医学の考え方とはまた異なります。ですから一般の方が東洋医学に興味を持って個人的に勉強された場合、中医学がベースになっているので当院で治療を受けるとツボの使い方や考え方が違うので、あれって思うことがあるかもしれませんね。
とはいえ鍼灸学校の教科書が中医学になっている関係上、一通りは習っているので説明をすることはできますから遠慮なく質問してください。

次回は中医学と経絡治療の違いについて説明したいと思います。
posted by 続木はり院 at 21:33| 東洋医学