2015年11月25日

はり治療に合う人、合わない人はあるの?

はり治療に合う人、合わない人はあるのかという質問も多くあります。私個人の考えとしては、はりの効果は万人に有効で、幼い子供からお年寄り、男性・女性の性別を問わず受けていただけるものだと思っています。

ただはりを刺入した際にドーンとした独特な重たい感じが起こることがありますが、それを気持ちいいと感じる人と苦手と感じる人とがあります。後者の方ですとはりが効くのはわかっているけどなるべく受けたくないなと思われるかもしれません。

つまりはり治療はみんなに効果はあるけど好き嫌いはあるということです。ただ最初のうちははりの感覚が苦手だなと感じていても体が楽になることが実感できるとだんだんはりが気持ちいいと感じるようになってくる人もいます。ちなみに私もこのタイプです。

学生時代は自分の足にはりを刺して練習したりしますが、最初のうちははりの刺激が苦手でおそるおそる刺していましたが、効果を実感できるとだんだん気持ちよくなり、ある程度の刺激がないと物足りなく感じるようになりました。

もちろん刺激の強さは調整できますから、はりの刺激が苦手な方にはそれに合わせた治療を行いますので気軽にご相談ください。
タグ:鍼灸 はり
posted by 続木はり院 at 23:07| 治療について

2015年05月26日

治療後のだるさについて

鍼灸治療を受けた日は、特に慣れていない方などではだるくなることがあります。なぜだるくなるかというと、はりの刺激によって血液の循環がよくなり、代謝がよくなります。またホルモンバランスや自律神経の働きが整えられるなど、身体の中で変化が起きています。

簡単に言うと、エネルギーが身体の修復に使われるためにだるさが表れるのです。そのため不調の度合いが大きい方ほどだるさが強くなる可能性があります。

はり治療を何回か受けたことのある方や、単純な筋肉の疲労による腰痛や肩こりの治療では、治療後のだるさは感じないことが多いです。また体格のがっちりした方などはあまりだるくならず、反対に細身の方や女性ではだるくなることが多いようです。

そのため治療後は激しい運動などは避け、安静にすることをおすすめしています。ある程度慣れている方で特にだるさを感じない場合は普段どおりの生活で大丈夫です。
ただだるさがないとはいえ身体の中では修復作業が行われています。ですから治療当日は仕事などの用事がないかぎりのんびりと過ごして頂いたほうが回復が早いと実感しております。

鍼灸とは病気を直接やっつけるのではなく、病気と闘う力(自然治癒力)をつける、もしくは身体が元気になるスイッチをONにするようなものですので、治療を受けたあとからゆっくりと回復が始まると思ってください。治療後にあらわれるだるさは体から休息を求めるメッセージなのかもしれません。

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posted by 続木はり院 at 21:15| 治療について

2015年04月07日

はりに習慣性はあるの?

はりの経験のない方から、一度はりをするとクセになって何度も受けなくてはならなくなるのでしょうか?という質問をされたことがあります。今回はそれにお答えしたいと思います。

まずアルコールやたばこのような依存性はないので安心してください。またマッサージや指圧のように体が慣れてしまいどんどん刺激を強くしないと効かなくなるということもありません。

ただはり治療をするとスッキリして身体が軽くなり、疲れもとれます。仕事や家事などで再び疲れがたまってくるとはりの効果を思い出し、また受けたいと思うようなことはあります。

しかしそれは体が必要なものだと認識して要求しているものなので、体にとってはいいことだと思います。
ちょうどおいしい物を食べたらまた食べたくなるのと同じようなものだと思ってください。
タグ:鍼灸 はり
posted by 続木はり院 at 21:21| 治療について

2015年03月30日

置鍼と単刺の違い

最初に言葉の説明として置鍼(ちしん)とは経穴(ツボ)にはりを刺した後、しばらくの間そのままの状態にしておくことです。そして単刺(たんし)とはツボにはりを刺した後、置鍼せずにすぐに抜く方法です。厳密にいうと単刺という手技にはもっと細かい規定があるのですが、ここでは便宜上刺してすぐ抜くものを単刺と表現することにします。

本題に入りますが、当院ではこの置鍼と単刺を組み合わせて治療を行いますが、どのように使い分けているのかを説明したいと思います。
その前に1つ断りを入れておくと、置鍼と単刺の効果についての科学的な解明はまだされていないので、ここからの記載は私個人の意見となります。

まず私の治療では背中もしくはお腹、手、足にあるツボに置鍼するところからはじめます。はりを刺す深さは浅く、数ミリ程度になります。その狙いとしては全身のバランスを整えること、つまり自律神経やホルモンバランス、血液の流れを改善することになります。東洋的な表現では気の流れをよくすることです。

浅く刺す理由は、鍼灸は生体の反射を利用しますが、その反射を起こすセンサーが皮膚の表面近くにあるのでその深さまでとします。

置鍼が終わった後で患者さんが症状を訴える場所、例えば腰痛ならその痛む部位に単刺をしていきます。主にこりに対して刺入していき、ほぐしていきます。

まとめると置鍼は全身のバランスを整える目的で、単刺は筋肉のコリとか局所の症状をとりのぞく目的で使い分けています。たまに筋肉の硬くなったところに置鍼をしてほしいという要望をいただくこともありますが、コリの種類によっては置鍼するとそのまわりが硬くからみついてきて、抜くときに痛みが出たり、なかなか抜きにくくなるときがあります。ですからその場合は説明をしてお断りをしています。

反対に置鍼をしたほうが効果の高いコリもあるので、経験から判断して対応しています。

置鍼、単刺の効果についての考え方は鍼灸師によって大きく異なるので今のところ正解というものはありませんが、治療中患者さんから聞かれることがあるので私なりの答えを出してみました。
タグ:鍼灸
posted by 続木はり院 at 22:05| 治療について

2015年03月27日

はりをした日の入浴

はじめての患者さんからよく、はり治療をした日にお風呂に入っても大丈夫かと聞かれますが、まったく問題ないので安心してご入浴してください。

まず鍼灸で使われるはりは髪の毛ほどの太さなので、刺した穴は一瞬で閉じてしまいます。そのため感染する心配もありませんし、水が入ってくることもありません。

ただはり治療に慣れていない方は治療後だるくなることがあるので、その際はある程度時間をおいて入浴するか、軽くシャワーを浴びる程度にしてください。
タグ:はり
posted by 続木はり院 at 22:01| 治療について