2014年10月14日

鍼(はり)の太さ

当院で使用している鍼(はり)の太さは直径0.16mmで、敏感な方や鍼の刺激の苦手な方にはさらに細い0.14mmの太さのもので施術します。
蚊のくちばしの太さが0.08mmなので、どれだけ細いかがご理解いただけると思います。材質はステンレスですが、これだけ細いので指で触るとグニャグニャ曲がります。

どうしても針と聞くと注射のイメージから痛い、怖いものと思われがちです。しかし採血などで使われる注射針の直径は0.6mm〜0.9mmと太く、しかも中心に血液や薬液を通すための穴があいてるので鍼灸の針とはまったく構造が異なります。ちなみに鍼灸の針は注射針の穴にすっぽり入ってしまうほどの細さです。

ですから基本的に出血もしません。それははり治療でできる穴が非常に小さいために(見た目には全くわかりません)血液が漏れ出ることができないためです。
ただまれに中で血管が傷つくと血液が外に出られないために内出血となることがあります。どうしても使用する本数が増えると内出血する可能性が高くなりますが、見た目の問題だけで健康上の問題はありません。通常10日前後で消えていきます。

服でかくれる部位などはみなさん気にされませんが、顔面部などは目立ちますので、顔面部に施術する必要がある際には必ず説明と確認をとります。同意なしに施術することは致しませんのでご安心ください。また気になることは遠慮なくおっしゃってください。
タグ:はり
posted by 続木はり院 at 21:07| 道具

2014年09月15日

使用している鍼(はり)について

当院で使用している鍼はすべてディスポ(使い捨て)で感染の心配はありません。
また日本製で先端の丸い鍼を使用しています。


はりのイメージ     seirinjsp2.jpg


先端が丸いとイメージとして組織を切るのではなく、分けて入っていく感じで従来の鋭い鍼よりも当たりがやわらかくなっています。

またある有名な鍼製作の職人さんの先端も丸かったと聞いたことがあります。この方は製作を頼まれても依頼者の鍼灸の技術が未熟だった場合、「あなたに自分の鍼は使いこなせない」と断ってしまうほど強いこだわりをもっていたそうです。(昔は手作りでした)

実際に色々なメーカー、種類の鍼を自分に刺して試してみましたが、私にとってこの鍼が最も違和感がなく使用できました。
他の製品より多少値段が高くなりますが、大切な患者さんに使用するわけですから道具にはよりいいものを選んでいきたいと思っています。
posted by 続木はり院 at 22:46| 道具