2015年03月03日

局所型の冷え症 〜 冷え症のまとめ

局所型は身体の一部分のみが冷えるもので、局所の神経障害や循環障害などが原因で起こるものです。

例えば頚椎症では片方の腕がしびれるとともに冷えることがありますし、腰のヘルニアでは片方の足だけ冷えることがあります。
改善するにはそれぞれの状態に合わせた治療が必要です。

<まとめ>
以上で5つのタイプを説明してきました。当院でも冷え症の鍼灸治療を行っていて、多くの方が改善されてきましたが、タイプ別によって治りやすさが違います。

下半身型」や「局所型」でははり治療のみでの改善が期待できますが、「四肢末端型」などでは生活習慣の影響がありますので、はり治療を受けるだけではなく生活習慣も見直さなければなかなか効果はあらわれません。

その方の冷えのタイプに合わせた治療とアドバイスを行うので冷え症でお悩みの方はぜひはり治療をお試しください。

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2015年02月27日

全身型の冷え症

全身型は文字通り全身が冷えている状態です。5つのタイプの中で代謝や熱エネルギー量が最も少ない冷え症です。
四肢末端型」と同じように手足の末端が冷えていますが「全身型」では身体の内部も冷えています。

対策としては「四肢末端型」と同様に代謝・熱を産生する力が落ちている状態なので、食事をしっかりして栄養を摂ることと運動をすることです。

ただ基礎疾患として甲状腺機能低下症のある方では全身型の冷え症になるので、この場合はそれに準じた治療が必要です。

服装は防寒対策をしっかりして元々少ない熱を外に逃がさないようにしましょう。

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2015年02月24日

内蔵型の冷え症

内蔵型は四肢末端型と真逆のタイプです。通常寒いときには熱の放散を防ぐのを目的に、末端の血流を減らすため手足が冷たくなるのですが、「内蔵型」では寒くても身体表面の血流が減らないため熱がどんどん外へ逃げていってしまいます。

その結果、お腹などの身体の中心部はどんどん冷えていってしまいます。そのため手足をさわると意外に温かいことが多いです。

内蔵型は熱の放散が多いタイプですから、温めると汗をかいて余計に熱が逃げて冷えてしまう場合があります。そのため汗をかかない程度に適度に保温することが必要となります。

また内蔵型では副交感神経が優位になっているためダラッとしやすい状態にあります。ですから運動により適度な緊張感を与えるといいでしょう。

もちろんはり治療により自律神経のバランスを整えることも効果的です。

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2015年02月20日

四肢末端型の冷え症

四肢末端型は下半身だけでなく、上半身の末端も冷えるタイプです。下半身型との違いは全体の熱エネルギー量が健康な人よりも少ない点です。
人間が正常に生活するためにはある一定の体温が必要です。体温が低下すると命を失う危険があるため、防衛反応として熱が外に逃げないようにするシステムが働きます。

そのシステムとは交感神経が緊張し、血管を収縮させて末端への血流を少なくすることにより、大事な内臓などを保護します。
(熱は血液が運んでいるため、皮膚表面の血流を少なくすると外へ逃げていく熱の量を減らすことができます。)

「四肢末端型」では全体の熱量が少ないため、この防衛システムが働きっぱなしになり手足が冷えてしまうという状態です。

対策としては熱の産生量を増やすためにしっかりと栄養をとることと、運動をして筋肉をきたえることです。筋肉は熱の生産工場だからです。
特にダイエットをしている女性は栄養が不足し、筋肉も落ちやすいので注意が必要です。

交感神経の緊張が原因のため、外から温めても効果はありません。しかし身体の中心部(お腹など)を温めると、脳が熱が十分にあると勘違いをして血管を拡張し、末端まで血液を送ることができます。

また交感神経が優位にあるためはり治療により身体をリラックスさせて交感神経の働きを抑えると冷えは改善されます。ただし上記のとおり日常生活の見直しをしないと根本的な解決にはなりません。
ですから当院でははり治療と同時に熱の産生量を増やすための日常生活での注意点などを説明させていただきます。

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2015年02月17日

下半身型の冷え症

最も多いタイプの冷えで、下半身に熱が少なく、上半身に熱が多い冷え症です。

特徴として全体の熱エネルギー量自体は健康な人と変わりません。熱は血液が運んでいますが、その血液が十分に足の末端までめぐらず、上半身にたまってしまっている状態です。
そのためむやみに温めると熱はさらに上半身にこもり、のぼせたり顔や頭に汗をかいたりします。

原因は腰のあたりで下半身に行く神経を圧迫したり、硬くなったおしりの筋肉が坐骨神経を圧迫したりして、下半身に行く交感神経を緊張させてしまうことです。
(交感神経は血管を収縮させます。つまり血液の流れが悪くなります。)

対策としては熱の量は健康な人と同じなので、あたためても効果がないどころか上記のようにのぼせが強く出てしまいます。
また足湯であたためても血管は収縮したままなので、足を出すと再び元の状態にもどってしまいます。

このタイプの冷えを改善させるには上半身のあたたかい血液を下半身に送ってあげる必要があります。それは硬くなった腰やおしりの筋肉をほぐしてやることです。

自分でできることとしてはストレッチや指圧になります。それでも改善できない場合ははり治療で硬くなった筋肉をほぐしていくのが最も効果的です。

あとさきほどあたためる必要はないと書きましたが、冷やさないようにすることは重要です。そのため夏でもくつ下をはいて足を冷やさないようにしましょう。

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