2017年07月24日

睡眠時間と寝床にいる時間とのギャップ

夏休みも始まり暑さも本番ということで寝苦しい夜を過ごしている方もおおいのではないでしょうか?今回は睡眠についての話題になります。内容は夏に限らず1年をとおして関係のあることですが、タイトルのとおり必要な睡眠時間と寝床にいる時間との差について書いてみたいと思います。

1日に必要な睡眠時間は6〜8時間とされ、研究によっては7時間が理想とされています。ですがこれはあくまで目安で必要な睡眠時間は年齢によって大きく違いがあります。

例えば睡眠中に身体や精神機能が発達する小児では睡眠時間は10〜14時間ほど必要ですし、思春期の10代でも8〜9時間は必要になります。大人よりも多くの睡眠時間を必要とするわけですね。
反対に成長が止まり、代謝機能も衰えてきた高齢者では睡眠時間は5〜6時間程度でも十分である場合があります。

ここで問題となるのが高齢者では仕事も引退され、子供も成長し独立して時間に余裕が生まれた結果、寝床に入る時間が早くなる傾向にあります。そうすると実際に眠れる時間は短くなっているにもかかわらず、寝床にいる時間が長くなるため、寝付きが悪い、途中で目が覚めるなどの悩みが出てきます。

また〇時間眠らなければならないと考えてしまうとそれがプレッシャーとなりかえって眠れなくなることがあります。こういったことから睡眠について悩んでいると不眠につながってしまうことがあるんですね。

対策としてはまずは自分にとって必要な睡眠時間を知ることです。たとえ睡眠時間が人より短くても昼間に眠気を感じなければ問題ないので気にしないことです。

そして寝床に入る時間です。体内時計で眠る準備が整うのは高齢者でも22〜23時以降とされているのでやることがないからといって早く寝床に入るのはあまりおすすめできません。

あとは毎朝同じ時刻に起きて太陽の光を浴びて体内時計を整えることですね。毎日規則正しいリズムで生活していれば夜になると自然と眠気を感じるようになります。

もちろんはり治療には睡眠改善効果もあるので、規則正しい生活を送っているのに夜眠れないという方は相談してくださいね!

というわけで夏の寝苦しさとは少し違う話題となってしまいましたが睡眠時間のお話しでした。
posted by 続木はり院 at 21:04| 健康情報

2015年11月11日

お酒に強い人、弱い人

今年も残り1カ月半となり、忘年会シーズンもそろそろ近づいてきましたね。当然お酒を飲む機会も増えるわけですが、どれだけ飲んでも全然酔わない人、少し飲んだだけでも赤くなってしまう人などアルコールに対する反応は様々です。ではなぜアルコールに強い人と弱い人の差が出るのか?今回はそれについて説明したいと思います。

まずアルコールが体内に入ると肝臓の働きでアセトアルデヒドという物質に変換されますが、この物質は毒性が高く、血管を拡張して頭痛を起こしたりと悪さをします。つまり酔いの原因となるわけですね。
このアセトアルデヒドを分解する酵素の遺伝子型によってお酒に強いか弱いかが決まります。アセトアルデヒドの代謝能力が高ければお酒に強く、低ければお酒に弱くなります。

ではお酒に弱いとよくないのかと言われるとそれは間違いで、飲めない遺伝子のことをアルコール依存症防御遺伝子と呼ぶこともあるそうで、名前のとおり飲みすぎて体調を崩すことを防ぐことができます。

またアルコールからアセトアルデヒドに変換する能力にも早い、遅いがあります。例えばアルコールをアセトアルデヒドに変えるのはゆっくりで、アセトアルデヒドを分解するのが早い人では酔いの原因となるアセトアルデヒドが体内にたまらないため顔が赤くならず、いくらでも飲めてしまいます。

ところがこのタイプの人は血中のアルコール濃度が高くなりやすいためアルコール依存症や食道がんのリスクが高まります。その上赤くならないため自分でブレーキをかけることができず、ついつい飲みすぎてしまうことがあるので特に注意が必要です。

ちなみに私は赤くなるのが早いわりにお酒が好きなので、飲みに行ってもあまり量が飲めず残念に感じることがよくありますが、健康のことを考えるとむしろ飲めない方がいいのかもしれませんね。
posted by 続木はり院 at 22:30| 健康情報

2015年10月23日

肝臓の免疫機能

肝臓にはクッパー細胞(大食細胞)というものがあります。これは免疫機能の役割を担っているマクロファージの1種で、外部から体内に侵入してきた細菌やウイルスなどをパクパク食べてやっつけてくれます。

ご存知のとおり細菌やウィルスは病気を引き起こすものですから、それをやっつけるということは病気になりにくくなるということですね。

これまで肝臓の働きについていくつか紹介してきましたが、どれも人が生きていく上で欠かせないものばかりです。ですから肝臓は大事にしないといけません。つまりアルコールはほどほどに、栄養分の摂りすぎ=食べすぎにも気を付けて、肝臓に負担をかけないような生活を送ることが元気に暮らしていく上で重要なことです。

ちなみに東洋医学での肝(”臓”はつけないことが多い)は現代の肝臓とは異なる点がいくつかあります。詳細はこちらの記事(肝の働き)をご覧ください。

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posted by 続木はり院 at 22:15| 健康情報

2015年10月19日

肝臓による血液循環の調節作用

肝臓には門脈という特殊な血管があるのをご存知でしょうか?胃や十二指腸、小腸などの消化器官はこの門脈によって肝臓とつながっています。以前紹介したように肝臓はとり入れた栄養分から物質を合成する代謝機能や、体に有害な物質を処理する解毒作用があるため、消化器官で吸収された大部分の栄養素はこの門脈を通って肝臓に送り届けられます。

そうして解毒作用や代謝機能により有害な物質は無害な物質へと変換され、老廃物なども浄化されて血液はキレイな状態となって再び全身の各組織へと送り届けられます。

1分間の間に肝臓を流れる血液の量は1.5Lで、1日では2,160Lにもなります。肝臓には血液が豊富に含まれているため豚やとりなどのレバーを食べると血のような味がします。鉄分が多く含まれているため貧血の人にはよくすすめられますが、東洋医学の考え方ではレバーに含まれる血は古くなって役に立たない古血としてみなされるので、食べ過ぎると体内に悪い血がたまる「瘀血(おけつ)」となるため注意が必要です。

私事で恐縮ですが、私はレバーが好物なのですが、食べ過ぎると当日か翌日に鼻血が出ることがあります。おそらく体の中の悪い血を外に出すための防衛反応なのでしょう。

他には横になったときに肝臓の血流量は多くなると言われています。そのためお酒を飲みすぎたときなど早くアルコールを分解したいときは横になって安静にするといいそうです。(ただし眠ってしまうと分解能は落ちるので注意!)

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posted by 続木はり院 at 21:26| 健康情報

2015年10月13日

胆汁の働き

肝臓は胆汁を生産しています。胆汁とはどんなものかといいますと、脂肪の消化・吸収を助けるとともに、老廃物の排出液ともなるものです。

胆汁は肝臓で生産されたあと胆のうに貯蔵され、消化管に脂肪分がやってくると十二指腸と小腸に分泌されます。脂肪はそのままでは水に溶けにくいため消化・吸収が困難ですが、胆汁に含まれる胆汁酸によって乳化されると水に溶けやすくなります。

他には古くなった赤血球は脾臓で破壊されますが、このときビリルビンとよばれる老廃物が出てきます。胆汁はこのビリルビンを排泄する働きがあります。肝疾患のときは肌が黄色くなる黄疸という症状がありますが、これは胆汁の分泌が悪くなったためにビリルビンが血液中に増加したために起こるものです。

あまり知られていませんが肝臓は食べ物の消化にも関わっているのですね。そのため脂肪分の多い食事は肝臓を疲れさせる原因となるので気を付けましょう。

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posted by 続木はり院 at 22:03| 健康情報