肝臓は胆汁を生産しています。胆汁とはどんなものかといいますと、脂肪の消化・吸収を助けるとともに、老廃物の排出液ともなるものです。
胆汁は肝臓で生産されたあと胆のうに貯蔵され、消化管に脂肪分がやってくると十二指腸と小腸に分泌されます。脂肪はそのままでは水に溶けにくいため消化・吸収が困難ですが、胆汁に含まれる胆汁酸によって乳化されると水に溶けやすくなります。
他には古くなった赤血球は脾臓で破壊されますが、このときビリルビンとよばれる老廃物が出てきます。胆汁はこのビリルビンを排泄する働きがあります。肝疾患のときは肌が黄色くなる黄疸という症状がありますが、これは胆汁の分泌が悪くなったためにビリルビンが血液中に増加したために起こるものです。
あまり知られていませんが肝臓は食べ物の消化にも関わっているのですね。そのため脂肪分の多い食事は肝臓を疲れさせる原因となるので気を付けましょう。
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肝臓の働き
2015年10月09日
肝臓の代謝作用
肝臓における代謝作用とは、体内に吸収された栄養分を体内の組織がそれぞれ利用しやすいように作りかえる働きをいいます。
例えばタンパク質は大きい物質のため、腸から吸収しやすいように消化液によって小さいアミノ酸まで分解されます。吸収されたアミノ酸は血液にのって肝臓に運ばれ、筋肉やホルモンなどの材料となるタンパク質に再合成されます。
タンパク質は他にも出血時に血液を固めて止血してくれる血小板や、肌の若さを保つコラーゲンの材料にもなります。
また余った糖質をグリコーゲンに変換して貯蔵し、糖質が不足すると再び血液中に放出して体内に供給します。他にも身体の調子をととのえるビタミンやミネラルの代謝も行っています。
このように肝臓は身体を構成する材料を作り出す生産工場でもあるわけです。そのため食べ過ぎたりして栄養分を摂りすぎると肝臓がフル稼働して疲れてしまうので注意しましょう!
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肝臓の働き
例えばタンパク質は大きい物質のため、腸から吸収しやすいように消化液によって小さいアミノ酸まで分解されます。吸収されたアミノ酸は血液にのって肝臓に運ばれ、筋肉やホルモンなどの材料となるタンパク質に再合成されます。
タンパク質は他にも出血時に血液を固めて止血してくれる血小板や、肌の若さを保つコラーゲンの材料にもなります。
また余った糖質をグリコーゲンに変換して貯蔵し、糖質が不足すると再び血液中に放出して体内に供給します。他にも身体の調子をととのえるビタミンやミネラルの代謝も行っています。
このように肝臓は身体を構成する材料を作り出す生産工場でもあるわけです。そのため食べ過ぎたりして栄養分を摂りすぎると肝臓がフル稼働して疲れてしまうので注意しましょう!
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肝臓の働き
posted by 続木はり院 at 21:51| 健康情報
2015年10月06日
肝臓の解毒作用
肝臓には解毒作用があります。これはアルコールや薬剤などの身体にとって有害な物質を無害な物質へと変換する働きです。
例えばお酒に含まれているアルコールは体内に入ると肝臓に運ばれてアルコール脱水素酵素などの酵素により分解処理され、最終的に水と炭酸ガスまで分解して体内から除去されます。
しかし過度の飲酒はアルコールの分解が追いつかなくなり肝臓に負担がかかるばかりか急性アルコール中毒など生命に危険をおよぼすため注意が必要です。
血液検査で肝臓の数値が高めの人は1週間肝臓を休ませるだけでも数値がよくなるのでたまにはお酒を飲まない日も設けましょう。
有害物質には体外から摂取するものだけではなく、体内で発生する老廃物も含まれます。例えばタンパク質を分解したときに生じるアンモニアなどです。アンモニアは脳などの中枢神経系に有害であるため厳格にコントロールされなくてはいけません。アンモニアは肝臓で害のない尿素に変換され、尿中へと排泄されます。
このように肝臓は私たちの身体の中をきれいにしてくれているわけですね。そのため肝機能が衰えると有害物質が増加して大変なことになってしまいますので肝臓は大切にしましょう!
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肝臓の働き
例えばお酒に含まれているアルコールは体内に入ると肝臓に運ばれてアルコール脱水素酵素などの酵素により分解処理され、最終的に水と炭酸ガスまで分解して体内から除去されます。
しかし過度の飲酒はアルコールの分解が追いつかなくなり肝臓に負担がかかるばかりか急性アルコール中毒など生命に危険をおよぼすため注意が必要です。
血液検査で肝臓の数値が高めの人は1週間肝臓を休ませるだけでも数値がよくなるのでたまにはお酒を飲まない日も設けましょう。
有害物質には体外から摂取するものだけではなく、体内で発生する老廃物も含まれます。例えばタンパク質を分解したときに生じるアンモニアなどです。アンモニアは脳などの中枢神経系に有害であるため厳格にコントロールされなくてはいけません。アンモニアは肝臓で害のない尿素に変換され、尿中へと排泄されます。
このように肝臓は私たちの身体の中をきれいにしてくれているわけですね。そのため肝機能が衰えると有害物質が増加して大変なことになってしまいますので肝臓は大切にしましょう!
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肝臓の働き
posted by 続木はり院 at 20:48| 健康情報
2015年10月02日
肝臓の働き
肝臓と言えばお酒を飲んだときにアルコールを分解してくれる臓器、と想像される方が大半だと思います。「昨日は飲みすぎたから肝臓が疲れてるよ。」とか「今日は休肝日だ。」というように肝臓=お酒のイメージが強いですね。実際お酒の飲みすぎで脂肪肝などの肝障害を患ったりします。
しかし肝臓にはそれ以外にも人間が生きていく上で大切な働きがいくつかあります。今回はその働きを紹介したいと思います。
@アルコールや薬剤などの有害物質の「解毒作用」
A摂取された栄養分から身体が利用しやすいように作りかえる「代謝作用」
B脂肪の消化を手助けし、老廃物の排出液である「胆汁の産生」
C全身を流れる血液量を調節する「血液調節作用」
D細菌やウィルスなどの病原体から身を守る「免疫作用」
と、上記のように肝臓の機能をざっと並べると身体にとって重要な臓器であることがよくわかります。みなさん肝臓に負担をかけていませんか?肝臓は沈黙の臓器ともいわれ、障害が進行していても自覚症状があらわれないために自分では気づきにくいという特徴があるので注意が必要です。
次回からはそれぞれの機能について詳しく紹介していきたいと思います。
しかし肝臓にはそれ以外にも人間が生きていく上で大切な働きがいくつかあります。今回はその働きを紹介したいと思います。
@アルコールや薬剤などの有害物質の「解毒作用」
A摂取された栄養分から身体が利用しやすいように作りかえる「代謝作用」
B脂肪の消化を手助けし、老廃物の排出液である「胆汁の産生」
C全身を流れる血液量を調節する「血液調節作用」
D細菌やウィルスなどの病原体から身を守る「免疫作用」
と、上記のように肝臓の機能をざっと並べると身体にとって重要な臓器であることがよくわかります。みなさん肝臓に負担をかけていませんか?肝臓は沈黙の臓器ともいわれ、障害が進行していても自覚症状があらわれないために自分では気づきにくいという特徴があるので注意が必要です。
次回からはそれぞれの機能について詳しく紹介していきたいと思います。
posted by 続木はり院 at 21:24| 健康情報
2015年08月17日
夏バテに有効なツボ
前回は夏バテ対策におすすめの食材を紹介しましたが、今回は夏バテ対策に有効なツボを紹介したいと思います。
まずは東洋医学の視点から夏バテを考えてみたいと思います。夏の暑さは度がすぎると暑邪(五行では火に属す)となり、五臓の心を傷つけます。心は主に精神活動を担っているので集中力が低下したり、判断力の低下、情緒不安定、不眠、頭がボーっとするなどの症状があらわれます。
また日本の夏は湿気が多いため湿邪(五行では土に属す)となり、五臓の脾を傷つけます。脾は消化機能を担っているので、食欲低下、便秘もしくは下痢、体が重だるいなどの症状があらわれます。
ではこれらの状態をふまえた上でおすすめのツボを紹介します。
@湧泉 ・・・ 「水」の力で「火」を抑える
湧泉は五行では水に属す経絡のツボで、火に属す暑邪を抑制します。また五臓の腎と関係があるため滋養強壮の効果があります。
位置は足の裏の前方で親指のふくらんだ骨の小指側にあります。指で押してもいいですし、ゴルフボールを踏んでグリグリしても気持ちいいですよ♪

A足三里 ・・・ 胃腸の疲れに効果的
足三里は五行では土に属す経絡のツボで、土に属す湿邪に対応します。また胃と関係のある経絡のツボになります。松尾芭蕉が旅をしながら灸をすえたツボとしても有名です。旅先では水が変わるため胃腸を丈夫にしておく必要があったとの説があります。
位置はすねの上部のでっぱった骨の外側のやや下、押すと重たくひびくところにあります。

B関元 ・・・ 冷房による冷えや下痢に有効
関元は臍下丹田という生命の原動力に関係があり、元気をつけるとともに胃腸の調子も整えてくれます。
位置はおへそから下に指4本分横に並べた幅の距離にあります。仰向けに寝てリラックスした状態で息を吐きながらやさしい力で指圧してください。

色々試してみてもなかなか夏バテの症状がとれない!という方は鍼灸治療が効果的なのでぜひご利用ください。
まずは東洋医学の視点から夏バテを考えてみたいと思います。夏の暑さは度がすぎると暑邪(五行では火に属す)となり、五臓の心を傷つけます。心は主に精神活動を担っているので集中力が低下したり、判断力の低下、情緒不安定、不眠、頭がボーっとするなどの症状があらわれます。
また日本の夏は湿気が多いため湿邪(五行では土に属す)となり、五臓の脾を傷つけます。脾は消化機能を担っているので、食欲低下、便秘もしくは下痢、体が重だるいなどの症状があらわれます。
ではこれらの状態をふまえた上でおすすめのツボを紹介します。
@湧泉 ・・・ 「水」の力で「火」を抑える
湧泉は五行では水に属す経絡のツボで、火に属す暑邪を抑制します。また五臓の腎と関係があるため滋養強壮の効果があります。
位置は足の裏の前方で親指のふくらんだ骨の小指側にあります。指で押してもいいですし、ゴルフボールを踏んでグリグリしても気持ちいいですよ♪

A足三里 ・・・ 胃腸の疲れに効果的
足三里は五行では土に属す経絡のツボで、土に属す湿邪に対応します。また胃と関係のある経絡のツボになります。松尾芭蕉が旅をしながら灸をすえたツボとしても有名です。旅先では水が変わるため胃腸を丈夫にしておく必要があったとの説があります。
位置はすねの上部のでっぱった骨の外側のやや下、押すと重たくひびくところにあります。

B関元 ・・・ 冷房による冷えや下痢に有効
関元は臍下丹田という生命の原動力に関係があり、元気をつけるとともに胃腸の調子も整えてくれます。
位置はおへそから下に指4本分横に並べた幅の距離にあります。仰向けに寝てリラックスした状態で息を吐きながらやさしい力で指圧してください。

色々試してみてもなかなか夏バテの症状がとれない!という方は鍼灸治療が効果的なのでぜひご利用ください。
posted by 続木はり院 at 21:37| 健康情報