2015年04月24日

鍼灸で副腎を健康に!

これまでの記事で副腎とそこから分泌されるDHEAが若さと活発な生活を送るために重要な働きをしていることを紹介してきました。今回は鍼灸で副腎の疲労を回復し、DHEAの分泌を促進できないかを考えていきたいと思います。

東洋医学には五臓六腑というものがあり、その中にというものがあります。腎の主な働きは成長、発育、生殖です。そして腎の機能が衰えると(腎虚といいます)老化が早くなったり、精力減退、物忘れ、冷え性、疲れやすいなどの症状があらわれます。

そこで現代の副腎から分泌されるホルモンの働きと比較してみましょう。

@生殖機能、成長・発育 = 男性ホルモン
男性ホルモンは性欲を湧かせ、生殖器を発達させます。また筋肉を発達させる働きもあるため、東洋医学の腎の働きである成長・発育と共通しています。また筋肉が増えれば熱の生産も増えるため体温も高くなります。

A老化 = DHEA分泌減少 → コルチゾール増大 → 活性酸素増加
腎虚になると老化が早く進みますが、これを現代の副腎に当てはめると上記のような流れになります。活性酸素には体をサビつかせる働きがあるため活性酸素が増えると老化が早く進みます。

B物忘れ = 女性ホルモンの分泌低下
腎虚になると物忘れがひどくなります。女性ホルモンには脳の神経細胞の結合を促す働きがあり、記憶力をアップさせます。当然女性ホルモンの分泌が低下すれば物忘れも多くなります。

C疲れやすい = DHEA分泌低下
DHEAには抗ストレス作用があるため、分泌が低下するとストレスに弱くなりやる気が低下します。また活性酸素は疲労物質です。DHEAの分泌が減ると活性酸素の量が増えて疲れやすくなります。

このように東洋医学の腎には現代の副腎と共通しているものがたくさんあります。昔の人々は腎臓とその上に載っている副腎をまとめて腎と考えていたのではないでしょうか。
とすれば鍼灸によって腎に関係する経絡・経穴(ツボ)を使えば副腎の疲労をとることができるはずです。また実験により鍼灸の刺激で内臓の血流が改善されることも認められています。

実際上記のような腎虚の症状は鍼灸院ではよくみられますが、多くの方が鍼灸によって元気をとりもどしていきます。病院ではないため血中のホルモン濃度を調べることはできませんが、症状が改善されたということは数値に変化が起きた可能性は十分考えられます。

なんだか最近疲れがとれなくてやる気も出ない、急に性欲が落ちたという方は一度鍼灸を受けてみてはいかがでしょうか?
次回はなかなか時間がなくて鍼灸院へは行けないという方のために家庭でできる腎のツボを紹介します。
タグ:鍼灸 DHEA 副腎
posted by 続木はり院 at 22:00| 健康情報

2015年04月21日

更年期障害とDHEA

女性ホルモンの90〜95%は卵巣で作られています。そして閉経を迎えるにあたって卵巣の機能はどんどん低下していき、女性ホルモンの分泌も減少していきます。このときに体の中でのホルモンバランスの変化からイライラや倦怠感、不眠などの症状があらわれるのが更年期障害です。

卵巣の機能が低下したからといって体から女性ホルモンがなくなるわけではありません。実は副腎でも女性ホルモンは作られています。そしてこの女性ホルモンの原料となるのがDHEAになります。

つまり更年期以降の女性は、この副腎から分泌されるDHEAに助けられて生きていくことになります。ですから副腎を疲労させないように、ストレスに気をつけて生活しましょう。
(DHEAの減少の防ぎ方は前回の記事をご覧ください)

次回は鍼灸での副腎の疲労改善、DHEAの分泌促進の可能性についてお話したいと思います。
posted by 続木はり院 at 21:07| 健康情報

2015年04月17日

DHEAの減少を防ぐ

前回に引き続きDHEAの減少を防ぐ方法を紹介したいと思います。

@ストレスをため込まない
DHEAの原料はコレステロールです。そしてストレスをうけると分泌されるコルチゾールもコレステロールが原料です。つまり長期間ストレスを受け続けると原料がコルチゾールにまわされてDHEAの生産が少なくなります。
趣味をもったり旅行をしたりして上手にストレスを発散しましょう。

A無理なダイエットに注意
さきほどにも出てきましたが、DHEAの原料はコレステロールです。みなさんもご存知のとおりコレステロールは生活習慣病の原因として悪者にされますが、実はさまざまなホルモンの原料として重要な栄養素です。
コレステロールは主に肉、魚、卵などに含まれていますが、ダイエットのためにこれらの食品をカットしてしまうとDHEAの生産が少なくなってしまいます。

B適度な運動、特に筋力トレーニングをする
筋肉に負荷がかかると、その負荷に対抗して筋肉を増やすために男性ホルモンが分泌されます。男性ホルモンはDHEAから変換されたものなので、当然DHEAの分泌量も増えます。
ただやりすぎはコルチゾールの分泌を増やすので気を付けましょう。

Cストレッチをする
ゆっくりと体を伸ばすストレッチにより副交感神経が優位になります。すると血行もよくなりリラックスできるのでコルチゾールも減り、副腎の疲労回復にも役立ちます。

Dしっかり睡眠をとる
これは基本ですね。睡眠によりDHEAを分泌する副腎の疲労を回復させます。

いかがでしょうか?やはり何事にも共通して睡眠・食事・運動が基本となります。
次回は鍼灸院でもよくみかける更年期障害とDHEAの関係を紹介します。

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ストレスから身を守る臓器 〜副腎〜
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posted by 続木はり院 at 21:11| 健康情報

2015年04月14日

若さをもたらすDHEA

前回副腎について紹介しましたが、今回は副腎から分泌されるDHEAというホルモンの働きを紹介したいと思います。(注:名前は似ていますが魚のDHAとは違います)

@ストレスに強くなる
これは前回説明した内容で、DHEAには抗ストレス作用があります。

A免疫力アップ
白血球の1つであるリンパ球を活性化し、生産量自体も増やします。

Bダイエット効果
脂肪の代謝を促すので肥満の予防にもなります。

C性機能改善
DHEAは性ホルモン(男性ホルモン、女性ホルモン)に変換されるため、生殖能力にも関わっています。

D筋肉がつく
DHEAが男性ホルモンに変換されると筋肉がつきやすくなります。

E記憶力アップ
DHEAが女性ホルモンに変換されると記憶力が改善されます。女性ホルモンには脳の神経細胞の結合を促す働きがあります。

というようにDHEAにはイキイキとした生活を送るのに必要な働きがたくさんあります。ところがDHEAは加齢とともに分泌が減少していきます。すると元気がなくなり疲れやすく、やる気もなくなってしまいます。
また前回お話ししたコルチゾールが増えたままになり、体をサビつかせて老化のスピードが速くなってしまいます。

そこで次回はDHEAの減少を防ぐ方法について説明しようと思います。

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ストレスから身を守る臓器 〜副腎〜
posted by 続木はり院 at 20:45| 健康情報

2015年04月10日

ストレスから身を守る臓器 〜副腎〜

みなさんは副腎という臓器をご存知ですか?これは腎臓の上にのっかっている小さな臓器です。腎臓は泌尿器として働きますが、副腎は泌尿器としての役割はなく、いくつかのホルモンを分泌しています。
今回は世間にあまり知られていない副腎を紹介したいと思います。

副腎からは糖質などの代謝に関するホルモンや興奮したときに血圧を上げるアドレナリン、そしてストレスに対抗するコルチゾールというホルモンを分泌します。
身体がストレスを受けるとコルチゾールを分泌し、血糖値を上昇させて体を動かすエネルギーを作り出します。そうして危機を乗り越えるわけです。

ところがコルチゾールが分泌されると同時に活性酸素が発生します。活性酸素は強力な酸化作用を持っており、体内に入ってきたウイルスなどを攻撃するといった役割がありますが、その一方で自らの細胞をサビつかせてしまい、疲労や老化の原因となります。
そのためここぞというときにはコルチゾールは必要ですが、基本的にはあまり出さない方がいいとされています。

そこで重要なのが同じく副腎から分泌されるDHEAというホルモンです。DHEAもストレスを受けたときにコルチゾールと同時に分泌されます。そしてDHEAは増えすぎたコルチゾールの量を元にもどしてくれます。
つまりDHEAは抗ストレスホルモンであると同時に抗酸化ホルモンでもあるわけです。

DHEAには他にもさまざまな役割を果たしています。その内容はまた次回に紹介します。
posted by 続木はり院 at 21:03| 健康情報