今日はまだ5月だというのに30℃を越えた暑い1日でしたね

熱中症には気を付けなければいけませんが、天気はいいので行楽日和となりました。私は豊富な湧き水で有名な大垣市を散策してきました。


春には期間限定でたらい舟や小舟に乗っての舟下りを楽しめるそうです。水がきれいなのでのんびり川を下ると気持ちよさそうです。


大垣は松尾芭蕉が奥の細道の旅をむすんだ地でもあるため、「奥の細道むすびの地記念館」という施設があります。有料の展示室には奥の細道に関連した資料が展示してあります。奥の細道の冒頭の中に「三里に灸すゆる」という記述があるため、我々鍼灸師がお灸の話をする際に引き合いに出されることがたびたびあります。

「三里」というのはツボの「足三里」のことを指しますが、昔の人が旅をする際に足三里に灸をしていた理由としてストレートに足の疲れをとることと、足三里は胃腸に効果的なツボであるため異なる土地で水が変わっても胃腸を壊さないようにすることがあげられます。芭蕉は旅立つ際に三里に灸をしているのでおそらく胃腸を丈夫にすることが目的だったのだと思います。
他にも館内には大垣藩家老・小原鉄心の別荘であった無何有荘大醒榭が移築され展示してあります。それにしても難しい名前ですね。「むかゆうそうたいせいしゃ」と読みます。

外には俳句をよむための台があり、投函する箱もあります。あなたも一句よんでみては?

遊歩道には奥の細道の旅で芭蕉が詠んだ句の句碑があります。全部で22個あるそうです。

船町港跡にある住吉燈台。芭蕉はこの地で旅を終え、舟に乗って桑名へ下っていったそうです。

こちらは大垣城。大垣藩初代藩主の戸田氏鉄の銅像がたっています。


城内では弓や槍、火縄銃を実際に手に持って鑑賞することができます。


大垣城の近くにある八幡神社です。

湧き水があります。持参したペットボトルなどの容器に水を汲む姿が多く見られました。

犬の親子の像です。安産祈願で妊娠5か月目の戌の日に着帯の祝いが行われますが、一般的には犬のお産が軽いことから安産にあやかりたいためと説明されています。実はこの着帯の祝いも東洋思想の陰陽五行説に基づいた儀式の一つであるという説を読んだことがありますが、その文献がどこにあったかわからなかったため、また見つかったらブログで紹介したいと思います。

最後に守屋多々志美術館を訪れました。守屋多々志氏は大垣市出身の画家で1階には院展出品作品などの大型作品が、2階には下図やスケッチなどが展示されていました。
企画展「武士〜つわものどもが夢の跡〜」の期間中だったので展示されていた作品は武士を題材にして描かれたものが中心でした。
館内は撮影禁止のため写真はありません。
作品の中に「扇面芭蕉」というシリーズがあり、芭蕉の句からイメージして描かれた作品が気に入ったので作品集を1冊購入しました。治療院に置いておこうと思うので興味のある方は声をかけてください。
ちなみに共通入館券を購入すると「奥の細道むすびの地記念館」、「大垣城」、「郷土館」、「守屋多々志美術館」の4つの施設に入館できます。JAFの会員証を提示すると瓶詰の大垣の水がもらえました。
郷土館は時間の都合で見学はできませんでしたが、上記の施設以外にも水まんじゅうなどの名物菓子もあるので1日楽しむことができます。
posted by 続木はり院 at 22:48|
趣味